説法・法話
[本文はここから]

今見直される 「癒し」 の環境

人は困ったり悩んだり自分の力だけではどうにもならないと思った時、誰かに頼りたくなるものです。
相談相手は家族や恋人・友人といった近しい人から、ちまたで人気の占い師といったプロなど千差万別です。

昔、お寺というところはその地域の役所であり、冠婚葬祭式場であり、病院であり、集会所でした。
現在、一般の方が思い描くお寺という場所は、お別れをするところという印象が強いでしょう。

実際、僕が僧侶の恰好をして友人の結婚パーティに出た時
「なに縁起悪い恰好してるんだよ」
と言われたことがありました。
また、結婚式を仏前式で行ったと言えば
「お祝い事をすることってあるんだ」
と言われました。
そのように捉えられるのは、今のお寺の在り方がお別れをする場所という印象が強いからです。


高野山のお寺というのは観光地ということもあり、宿泊することが出来るお寺(宿坊)であり、建造物や仏様のお姿を見られるところと位置付けされることが多いです。
もちろん、弘法大師空海のお膝下で一緒に来世を過ごしたいという方が、納骨に訪れる所でもあります。
お寺の中身、僧侶とのつながりを得ることは希薄している部分があります。


最近…特に震災以降変わってきたのは、「癒し」を求めてくる方が増えたことです。

・大きな地震があったのに、自分は何もできない
・自分の存在価値が分からない
・こういう時世だからこそ仏様にすがりたい

など、お寺や僧侶という場所を見直される時期なのかもしれません。


僕はお寺という場所が持つ本来の意味の一つである、人の気持ちを落ち着けるということを一足早く行っております。

一つは写経という、般若心経の262文字をひたすら気持ちを込めて書き続けることにより、集中力はもちろん、精神的な安定をもたらすことが出来るもの。

もう一つは阿字観という、梵字の「阿」という文字を見ながら呼吸を整え瞑想に入ることが出来るものです。

写経体験できる場所は多いですが、阿字観という瞑想法を行えるところが少ないので問い合わせが多く徐々に求めに来られる方が増えています。

困っている、悩んでいる方への手助けをすることが出来る昔のお寺の形を、今また改めて出来るようになってきた時代に離されないようにするのも、これからのお寺と僧侶の在り方でしょう。


もっと気軽にお寺にお越しになって、「癒し」の瞑想に触れてみてはいかがですか?
今こそ、自分の方向性が見いだせるかもしれませんよ。

副住職

[ここからはカテゴリ内ナビゲーション]

サイトマップ
  • 高野山 金剛三昧院
  • 〒648-0211 和歌山県伊都郡高野山425番地/TEL:0736-56-3838/FAX:0736-56-2586
  • Copyright © Koyasan Kongosanmaiin. All Rights Reserved.