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戒名も、葬式も、お墓もいらない?  その1 戒名編

新盆が近いこの季節、お墓参りなどすることによって故人のことを思い出す機会も増えると思います。

亡くなった個人のことを想うのであれば、毎月の月命日にお参りに行ってあげたり、近隣の僧侶に読経してもらうのが何よりの供養になることでしょうが、日常生活ではあまりそのような時間を取ることが出来ない方が多いでしょう。

そんな中、せめてお盆やお彼岸の時くらい供養をしてあげるのが、現世に残っている人が行う「最低限の」ルールかもしれません。


お墓に行って募石を見ると、生前の名前以外に「戒名(かいみょう)」というものが書かれているのが分かると思います。

戒名とは簡単に言うと、来世に向かう故人に付けられる名前で、もともとは出家する僧侶につけられるものでしたが、一般の方に付けられるようになったのは平安時代末期~鎌倉時代初期頃と言われております。

真言宗においては6文字、9文字、11文字戒名というのがが一般的で、故人が残した功績や残された家族からの配慮などによって文字数が変わってきます。
〇〇院という風に院号が付いたりして文字数が多いほど徳が高いというわけではないですが、故人のことを想って戒名を長くする方も少なくありません。
僕が付けたことある中では最高13文字、信者様の戒名で拝見した中では17文字というのもありました。


戒名というものはだいたい、檀那寺(檀家になっている寺のこと)の御住職が付けてくれることが多いです。

最初に来る〇〇院のところ(院号といいます)には、檀那寺に対する寄進や報恩、社会に貢献した方に付けられることが多いです。(つかない場合もあります)
次に来る二文字が道号といい、個人の趣味や人柄を反映した文字が生かされます。
そして戒名と言われる、生前の名前(俗名)や経典にちなんで付けられる文字が入ります。 

その下に来るに文字が位号といい、男女や老若によって変わります。


最近では地方にある檀那寺との付き合いが減ってしまい、お寺に戒名をつけていただく意義がないと思われる人が増えています。
ここ数年の家族体系で連絡を取らなくなってしまった方もいらっしゃるでしょうが、檀那寺というのはずっと昔からその故人の家庭や環境、先祖のことも供養してきた、いわば保証人のようなものなのです。

代々お世話になってきたお寺から来世に行くときの名前を付けてもらわないことで、先祖たちはどう感じるでしょうか?
先祖の気持ちを抜きにして戒名をつけることは感謝の気持ちを怠ることにつながる気がします。

来世に旅立つ故人の、来世での名前にもなる戒名 ずっと知ってくれている僧侶に付けてもらうのが何よりの供養になることでしょう。
先祖の為にも、一番の功徳を積んであげましょう。

副住職

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