説法・法話
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戒名も、葬式も、お墓もいらない?  その2 お墓編

前回、戒名の意味と必要性を説いたが、今度はお墓の必要性を話したいと思います。

まず、お墓と言うのは何かと言うと、
①死者の遺骸や遺骨を葬った場所。 つか。 おくつき。 墳墓。
②墓碑。 墓石。

広辞苑から引用

とあります。


お墓というのは宗派、宗旨、地域、果てには檀那寺、故人によって作り方やお骨の納め方など、千差万別です。
最近ではお墓の意義と言うのを問われることが多いです。
なぜならば…核家族化が進んでいるからという理由も否めないものです。


戦後、若くて元気な働き手を「金の卵」のような扱いで都会に呼びだし、日本は大いなる経済発展を遂げることが出来ました。
しかしその代償に、田舎に残された親は、家業の後継者など多くの問題が残されました。 


そのうち田舎に住む親が亡くなり、その親が代々持っていたお墓をどうするかということになってきます。
若くして田舎を離れた人に田舎への魅力はなく、お墓参りに来る回数はぐっと減るでしょう。
今自分が住んでいるところの近くに檀那寺を作りお墓を移すという方もいるでしょうが、多くの方が行えるわけではありません。

お墓を預かっているお寺も、檀家さんがお参りに来ることを見越して、命日やお彼岸、お盆が近づくとキレイに清掃したりしますが、やはりお墓参りに来られないお墓というのは自然と廃れてしまうものであります。


お墓とは亡くなった後来世に向かうための「家」であり、お盆などの時は現世に帰ってくるための「玄関」です。
また、核家族となって別々に住んでいた者たちが、ずっと一緒に住むための場所でもあるんです。


僧侶が言うのはおかしいかもしれないですが、今の都会のお墓の金額は高すぎます。
高すぎるから都会に移り住んだ人は、近くにお墓を購入できません。
かといってしょっちゅう田舎に帰ることも出来ない…。

自然とお墓が遠のいていくのはしょうがないかもしれません。

しかし、それを正当化してしまうのも違っていると思います。

小さいときからお参りに行く親の姿を見て育った子供は、遠くにいてもお墓参りを欠かさない人が多いです。
自分を育ててくれた親や祖父、祖母 遡ると御先祖様はいつも近くで見守ってくれています。
簡単に行けないときは手を合わすだけでも構いません。
(本当は喜んでくれないかもしれないけど)自分が困っているときだけでも、お墓参りに行くことで御先祖様は優しく見守ってくれているはずです。

お墓というもの、現世を生きている人にも、来世に旅立った人にも居心地の良い場所であるように、日頃から行きやすい場所にしておきましょう。

副住職

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