説法・法話
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「上品」と「下品」

前に日常生活で使われる仏教の用語と言うのを書いたことがありますが、この言葉もよく使う機会が多い単語だと思います。
使い方としては
「あの人は上品な人ですね」
「そんな下品な言葉遣いはよしなさい」

といったところでしょうか。

一般的に使われる場合は、その人に備わっている「品」というものの優劣や出来栄えといった表し方ですが、仏教的な意味合いもあるのです。

「品」には2つの意味があり、一つ目はサンスクリット語vargaの訳で「同類のまとまり、段落」の意。二つ目はサンスクリット語prakaraの訳で「種類」を意味します。


まとまっているとか種類という意味は、「品目(ひんもく)」だとか「数品(すうしな)」など近いものもありますが、現在日常で使われている「品」とは多少違った意味合いが見られますね。

「上品」「下品」という言葉の由来は、極楽浄土に往生する人を生前に積んだ功徳の違いに応じて9種類に分類しており(これらを総称して「九品(くほん)」と言います)、最上級に値する上品上生(=深く往生を願う心を持つ人)から、最下級に値する下品下生(=人殺し、盗みなどの悪さをした人)から引用したものです。

ここで「品」という言葉は「等級」だとか「位」を表しているが、その違いが転じて一般に使われるようになったのです。


「上品」な人は尊敬や羨望のまなざしを受ける人、「下品」な人は軽蔑のまなざしを受ける人

皆様はどちらになりたいですか?

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