説法・法話
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友人への羨望と嫉妬

中学以来の友人がいる。
と言ってもその彼とは高校の途中で海外に転校してしまい、ずっと連絡を取っていなかった関係。

昨年の夏、別の友人が道で偶然出会ったのがきっかけでまた交流を持つようになった。 

そして、前述のお墓参り(2010.7.2 お墓参り)にも一緒に行き、更に友情が増すことになった。


先日、日本経済新聞に彼の活躍の記事が掲載された。
彼の父親は200年の歴史を持つ業界でもトップクラスの会社の社長だったが、彼が9歳の時に他界してしまっていた。

彼の母親がその会社を継いだが、伝統的な物を扱っている職種だったため業績は徐々に右肩下がり 経営は困窮し規模を大きく縮小せざるを得ないところまで陥った。
その後、大学を卒業した彼は他の企業に勤めるが、代々続いている会社を再建したいという気持ちが強く退社し、再建に臨み始める。

彼の持つ個性的なキャラクターとその行動力、カリスマ性を持って彼の会社は徐々に再建への道を歩み始める。
時には自社ビルの屋上に会社が扱っているものを活かしたプランターを作りエコ活動を行ったり、地方のラジオ局ではタレント顔負けのトークを繰り広げるなど、地道にその存在を大きくしていった。

中学時代に憧れていた人物と一緒にイベントを行ったり、アニメのキャラクターを用いて商品を展開させたり…。
最近ではニューヨークで仕事をしたり、材料を買い付けにネパールに行ったり…。

家族サービスもしっかりしており、先に書いたネパールに子供を連れていき見聞を広めさせてあげたり、四国88か所のお遍路も一緒に歩き、親子のコミュニケーションも忘れていない。


それはまるで、理想とする人物像を地で歩いてるような姿。
思わず憧れてしまう自分がいた。

それとともに彼に出来で僕にできないはずがないという嫉妬心が強くわき起こる気持ちがあるのも否めない。


人間というのはひとりで生きているわけではない。
必ず誰かの助けを得て、誰かを助けて生きているものです。
自分と似た生活を送っていた人には負けたくないというライバル心を持つのは必定。
ライバルを持つことによって人間というのは成長するものでもあります。

素直に相手を褒めてあげる、相手の失敗を訂正してあげられる人になることが、人の目指す道の一つではないでしょうか?

副住職

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