説法・法話
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「絆」という言葉

激動の2011年が終わり、新たな年が始まりました。
旧年は九州の宮崎と鹿児島の県境にある新燃岳の噴火、東日本大震災、台風12号による紀伊半島への被害など、生涯忘れられないほどの大きな災害に見舞われた年でした。

そんな中、年末恒例の「今年の一文字」に選ばれたのは「絆」という文字でした。
ちなみに2位は「災」、3位は「震」だそうです。
言葉に流行り廃りというものもあると思いますが、確かに昨年ほど、絆という言葉を聞いた年はなかったかもしれません。

絆という言葉を東日本大震災復興の合言葉とするために、与党の当時首相が使い始めると、筆頭野党の総裁が「私がずっと使ってきた言葉を気軽に使うな」と発言したり、年末に与党から離脱した議員が新しく作った政党にも「絆」という言葉が入れられていました。

「絆」を辞書で調べてみると、
①馬・犬・鷹など、動物をつなぎとめる綱。
②断つにしのびない恩愛。 離れがたい情実。 ほだし。 係塁。 繋縛。 広辞苑より

主に使われていたのは②の意味でしょう。
断つことのできない人との別れ、そういった方と離れるつらさが絆という文字に現れています。
別れてしまった方との思い出を捨てずに、新たに生きていくことでまた新たな絆ができるのも事実です。


僕は、昨年SNS(ソーシャルネットワークサービス)を本格的に行い始めました。
その中でも実名による登録と、出身校など自分の履歴を載せることが出来るフェイスブックというものが一番性に合いました。
それにより学生時代から一度も会っていなかった友人と食事をする機会が持てたり、お互いが利益になるような仕事が出来たこともありました。


この、SNSというものも絆の一つではないでしょうか?

現代人は人と人との繋がりが下手、苦手と言われておりますが、新しいツールを使うことによって人と人との繋がりを再認識する機会が持てるようになりました。



私たちはひとりで生きることはできません。
誰かの助けを得て生きているのです。

その私たちも誰かへの助けを行いながら生きています。

「絆」という文字を多く使った昨年、近隣の方だけではなく遠くの方ともコミュニケーションをとることができる「元年」にするのもいいんじゃないでしょうか?

副住職

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