説法・法話
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歩いて回る高野山

梅雨に入り雨が多くなってきました。
ジメジメとする天気にじっとしていても汗がにじんでくる、不快な日々が数日続きます。 


そんなときに中休み、天気がいい日があるとついお出かけしたくなるものです。
でもまだそんなに暑くはないとはいえ、やはり30度近い気温だと散歩程度のもので終わってしまいがちになります。

高野山は標高が850メートルくらいの場所にある山上都市のため、この季節朝はだいたい12~15℃、日中でも22~24℃くらいと、5月くらいの気候です。
そして15日に行われた宗祖降誕会を過ぎた今日、大きい行事はございません。
(僧侶としては山王院夏季祈りや竪精(りっせ)という行事があります)


こんなとき、高野山をぶらぶらと歩いてみるのはいかがでしょうか?
高野山は南北2キロ、東西4キロとあまり広くなく、中心南部にある当院から一の橋(奥の院の入口)までおよそ30分、大門までおよそ25分ほどで行けます。
まだアジサイは咲いていませんが、シャクナゲなど花が散った後の新芽・新葉が開き、緑を見るだけで心が洗われます。
そして何より歩くことによって、今までは見ることのなかったお寺の境内やおみやげ物を見つけることも出来るはずです。
当院のように表通りに面していないお寺も多くあります。そういったお寺に立ち寄るのも魅力の一つでしょう。
(高野山の塔頭寺院の多くは、建物内の拝観をしていないところが多いです あくまでも境内の拝観になります)


もう高野山には何度か行って、主だった観光スポットは見歩いたという方は歴史的な古道を歩いてみるのもいいと思います。

古道と言って今一番人気なのは世界遺産に登録された熊野古道の一つ、小辺路(こへぢ)でしょう。

全長はおよそ70キロメートル、和歌山県南部の本宮町にある熊野本宮大社まで続く山道ですが、世界遺産に登録された直後の平成17年に私が歩いた時に比べ道も整備され、歩きやすくなったと聞いております。
もちろん一日で歩ける距離じゃないうえ、世界遺産に登録された熊野古道の道の中でも通行する人が少ないため、もっとも古の良さを残している道です。
最初の峠である薄峠まで当院からおよそ3キロ 片道1時間程の散歩が楽しめるでしょう。 

(ある程度登山向けの靴、服装をご用意ください)

参照
http://www.vill.totsukawa.lg.jp/static/koheti_map.htm


そしてもう一つ、同じく世界遺産に登録された高野山町石道も人気です。

こちらは全長22キロメートル、高野山の麓にある九度山町の慈尊院から丹生官省符神社、丹生都比売神社という世界遺産に登録された寺社を拝観できるルートです。
道中町石と言われる石卒塔婆の目印が1町ごと180基が目印のように建てられておりますが、ずっと坂を登って高野山に向かうというルートなので体力が必要です。
電車の駅が近くを通る区間もありますので、体力とうまく相談して歩くのもいいでしょう。
(ある程度登山向けの靴、服装をご用意ください)

参照
http://www.wakayama-kanko.or.jp/kataribe/01/guide_index.html


最後にもう一つ、女人道(にょにんみち)というのをご紹介します。

高野山を取り囲む尾根道のことであり、全行程はおよそ18キロメートル。
現存する、しない含めて高野山への入口であった7つの道(高野七口)を合わせた道です。 


高野山は明治の初めまで、女性が立ち入ることができない場所でした。
高野山にお参りに来たがる人はもちろん、自分の子が出家しその姿を一目見たいと願う母親などが歩いていたといわれています。

当院の近くには七口の一つ、大滝口があります。
前述小辺路を熊野方面から歩いてくるとある、一番南側の入口です。

尾根づたいを歩くコースのためアップダウンは比較的少ないので、歩きやすい場所が多いです。
ただ、狭い場所があるのでご注意を。

参照
http://www.nankai.co.jp/odekake/hiking/bochibochi/nyoninmichi/index.html


気軽に体を動かせる高野山内を歩くコースから、高野山の歴史を感じるしっかりと歩くコース。
どちらでも新たな高野山を見つけることができるのではないでしょうか?


副住職

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